『論理的思考 最高の教科書』

福澤一𠮷署。書店にて買いました。常日頃から「私って論理的じゃないな~」と思っていたり、ネット界隈の論客の論理的文章力に憧れていたので論理力を磨く目的で購入。

内容的には大満足。図説したり例が適切だったりで初心者にも分かりやすく、論理的思考を養う上での基礎をこれで賄えるのではないかとも思います。

これは1週間前に読了。

・前提から結論を導き出す過程を導出と呼び、前提、導出、結論の全体を論証と呼びます。

・演繹的論証は、前提を真とすると必ず結論も真になる。

・イルカは哺乳類だ。じゃ、卵は生まないね。(中略)「哺乳類」という言葉に胎生であるということが含まれているので、当然卵は生まないことになります(例外としてカモノハシがいますが)。前提に結論が初めから含まれているからです。その意味で演繹的論証は真理保存的であると言われます。

帰納的論証の四タイプ(帰納法・投射・類比、類推・仮説形成)

帰納的論証は蓋然的である(結論が必然的に導かれるわけではない)、また、真理保存的ではない。

帰納的論証は、前提となる根拠に比べて結論で情報量が増える。

一般に議論や討論において飛躍が起こることはよくないとされています。(中略)しかし、、飛躍がまったくない論証をしても始まりません。例えば「今日は天気がいい。だから、晴天だ」「彼は独身だ。だから、結婚していない」という論証にはまったく飛躍がなく、(中略)帰納的論証が何らかの機能を果たすためには飛躍が必要です。

・根拠の理由となる仮定を論拠として、当書では根拠と区別している。

根拠自体には意味が内在しておらず、それに外から意味付けをするが論拠である。

・前件肯定、後件否定は正しい導出

帰納・演繹論証連続帯

 

・前件肯定の誤り、循環論法、多重尋問、誤ったジレンマ、滑りやすい坂論法、アドホックな仮説、4個概念の誤り

・確証バイアス、信念バイアス、生存者バイアス、羹懲りバイアス

 

 ……しかしこうして読んで学んだことも覚えていられたとしても、半年後にはすっかり忘れてしまったりするんですよね……。知識を自身の血肉として実用可能にするにはどうちたらいいのか知りたいです。